2007-09-21 配信
現代は歯科医院経営者にとって、明るい未来が開けているとは思えないような状況です。6年にも及ぶ大学での勉強を終え、数年間の勤務医生活を送り、ようやく開業されたからには、医院を繁盛させたいと思うのは当然のことです。ところが平成15年の歯科医院数は65,828件を数え、健保の歯科予算2兆6千億円を分け合っているのが現状です。単純に頭割りすると1医院あたり年間3,450万円。これに患者負担分の3割を加えると、4,928万円となります。月額は約410万円の計算になり、若干の自由診療売上げが上乗せされ約450〜500万円が月額診療報酬となります。しかし、これを上回っていれば繁盛歯科医院とみなすといった単純なものではありません。
では、そもそも繁盛歯科医院とは、どんな医院でしょう?毎月の診療報酬が1,000万円を超える医院でしょうか?Drや、衛生士が数多く勤務している医院でしょうか?高級外車や別荘を所有し、優雅な生活を送っている歯科医師が経営している医院のことでしょうか?また、どうすれば繁盛歯科医院になれるのでしょうか?
この虎の巻には、繁盛歯科医院になるための方法が満載です。皆様の医院が繁盛歯科医院となるための極意をつかんでください。
「広告は集患の切り札?」
たくさんの患者様に来院していただく事が、繁盛歯科医院の絶対条件であることは間違いありません。このために多くの歯科医院が多額の広告費を計上し、いろいろな媒体(雑誌・新聞・TV・ラジオ・野立て看板等)に広告を掲載しています。しかし、広告費に見合った患者様の増加につながっていない歯科医院がほとんどであることも事実として存在します。確かに雑誌やフリーペーパーなどに広告を掲載すると、新規の患者様は一時的に増加します。しかし、2ヶ月ほど立つと患者数は元に戻っているのです。そして再度の広告掲載を行い増患をはかります。すると、広告をしないことによる患者減少が怖くて広告をやめられなくなり、広告費だけが際限なく増えてゆくパターンが一番多いんです。なぜ、このようなパターンに陥るのでしょうか?それは、広告を患者様増加の為の戦術の一つとしてではなく、広告が戦略の全てとなっているからです。
患者様の数が伸び悩んでいるのは、必ず原因があります。スタッフの応対・、院長先生ご自身の患者様への接し方、または院内の環境のせいかもしれません。地域の方へのPR不足も考えられます。まず自院の足下を客観的に見直し、改善し、患者様に満足を提供できる環境を構築することが広告よりも先にすべき事なのです。院内の根本的な問題を解決せずに増患をはかるために広告をしても、一時的なお客様は増えても、長期に渡り来院していただける顧客は増えないのです。繁盛歯科医院に必要なのは、自院をかかりつけ歯科医院として長期にわたり利用していただける顧客(=自院のファン)をいかに獲得するかが重要なのです。
次回の虎の巻 二の巻では、顧客獲得の戦略の一つである、患者様に満足を提供するための院内環境の構築についての、お話しをいたします。
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